KG's ブログ
2018.03.18
マウスピースの旅 vol.14
私が36歳の頃に出会ったLebayle(リバイユ)のLRモデルはホントに重宝した。
▲Lebayle LR
私はKG's以外に他のバンドにも参加しているが、このLRはあらゆるジャンルの音楽で及第点を叩き出していたので、私の所持するマウスピースの中ではエースで4番だった。
実は今、この歳になって初めてサックスを習いに行っている。
私には初めてサックスを吹いた時から3つの目標があった。
1.良い音を鳴らす
2.メロディーラインの表現力を高める
3.アドリブが吹ける
正直、謙遜は全くなく、現時点で上記3つの目標をどれ一つ取ってもゴールに辿り着いていない。
そこで、今、改めてまずこの1の「良い音を鳴らす」と向き合う決心をした。
「良い音」を出すには私がずうーっと避けてきた矯正を余儀なくされることであった。
矯正するポイントは、
・マウスピースのくわえ方
・息の入れ方
という、本当は楽器を初めて手にした時にちゃんとやらなければならない、基本中の基本。
悪しき癖が付いてしまっている現況に見て見ぬ振りをして来たのだが、もう残りの人生を考えたら今やらなきゃ時間がないな・・・
と、悔い改めた次第なのだ。
今更取り組んで治るかどうかも怪しいものだが、まあ、やるだけやってみようと思っている。
何が言いたいかと言うと、本ブログ内で音の厚みの話しをしているが、これは前提として私の悪しき癖の状態での話であるため、矯正中ではあるものの今改めて以前使っていたマウスピースで吹いたとしたら、以前とは違う感想になるかもしれないなぁ...と思った次第だ。
当時(36歳〜40歳)4番であったLebayle LRモデル。
扱い易く素直なマウスピースであったけど、一つ気になる点は、音に粘りというのかコシというのか...物足りない感じはしていた...
そんな時だった、Gottsu(ゴッツ)と出会ったのは・・・
つづく・・・
2018.03.12
マウスピースの旅 vol.13
私はアルト吹きなのか、テナー吹きなのか!?
25歳の時に買ったテナーも10年が経ち、そろそろ新しい楽器が欲しくなっていた。
楽器とは高価なものだ。
人生の中でもそうなんども買えるものではない。
35歳になった時、お金の目処がたったこともあり楽器を買おうと決心した。
おそらく、今回の買物が最後の買物になるだろう。今、吹いているのはテナーサックス。順当に考えればテナー一択なのだが、私の心の中では、「俺はアルト吹きだ!」という信念の様なものがあった。
「ここでアルトを買わなければ、もう二度とアルトは吹けないぞ!、それで本当にいいのか?」
「スクェアはアルトだぞ。テナーでは無理だぞ」
散々悩みに悩んだ挙句、アルトへの未練を断ち切り私はテナーを選んだ。
念願のSELEMER SERIE2 SA80。
これは今も使っている。
この時、私はテナーと結婚した。
「一生、大事にするよ」
そんな楽しい新婚生活が終わりを告げるのに時間はかからなかった。
テナーと結婚して半年後、たまに顔を出していた高校の吹奏楽部のOB会で、アンサンブルコンテストに出るのでアルトを担当しませんか?というオファーがあった。
「よっしゃ〜、出る出る!」
手元にアルトがないにも関わらず二つ返事で快諾した。
そしてすぐさま中古のアルトを購入。
こんな時の借金なんぞ、嬉しい苦労!
水を得た魚の様にアルトと愛し合った。
それはまるで、結婚直後に実はずっと好きだった初恋の人と結ばれたかのよう...(例えがだいぶおかしいが、許せ)
もうそれからというもの、新居には帰らず初恋の楽器にのめり込んでいった...
このアンサンブルの時に購入したマウスピースがある。
▲SELMER Supper Session
基本JAZZプレイヤー向けに作られたマウスピースで、先行で発売されたソプラノ用の評価が高く、後にアルト用も発売された。
これを吹奏楽アンサンブルに使うのは珍しいのかも知れないが、アンサンブル後の自分の活用を考えて汎用性のあるこのSupper Sessionをチョイスした。
話しがだいぶ逸れてしまっていたが、マウスピースの旅 vol.8のつづき、Lebayle(リバイユ)のマウスピースに出会ったところに戻ってみる事にする。
つづく・・・
2018.03.09
マウスピースの旅 vol.12
初めて手にするテナーサックス。
マウスピースの選定には気を使った。
三木楽器 心斎橋店に行き、お店の方にどんな音を出したいかを説明し、その時あった在庫の中から10本程のマウスピースを出してもらい片っ端から試奏した。
そして選んだのがYANAGISAWA(ヤナギサワ)のメタルピースだった。
定評のあるこのマウスピースは、T-SQUAREの伊東たけし氏の後任である本田雅人氏が愛用していたことで有名。
とっても安定感のある良質なマウスピースという評判通り、私のテナーの4番となった。
オールディーズのバンドは24歳〜32歳までの8年間在籍し、その間ずっとYANAGISAWAメタルを愛用していた。
オールディーズバンドを辞めてから2年後、34歳の時に誘われて入ったのが前述のオリジナルポップスバンド「わさび」だ。
「わさび」にはテナーサックスでの参加だった。
結局、その翌年の35歳になるまでテナーばかり吹いていて、アルトはまったく吹いていなかった。
アルトを吹かなくなってもう14年が経っていた…
テナーサックスで加入した「わさび」。
それを機にずっと使っていたYANAGISAWAから、もっと前に音が出るマウスピースに新調した。
買ったのは、アルトの時にお世話になったDukoff(デュコフ)だ。
とうとうテナーまでDukoffに…
ここで私は大きな決断を迫られていた。
つづく・・・
2018.03.04
マウスピースの旅 vol.11
私が現在所持しているサックスは3種類。
KG'sではアルトとテナーを使っているが、参加しているバンドに応じて使う組み合わせを変えている。
高い音の順でソプラノサックス、アルトサックス、そしてテナーサックスだ。
▲左から ソプラノ、アルト、テナ- 大きさの比較(参考写真)
テナーサックスという存在。
アルトしか吹いたことのない24歳当時の私にとって、テナーは「他人の楽器」というイメージだった。
今でこそ世の中におけるテナーの存在意義が理解できるが、当時は吹奏楽ぐらいでしか見たことのないので、つまらなさそうな楽器に写っていた。
ホンマどうでもいい話しだが、吹奏楽においてサックスパートって、ちょっと面白い。
吹奏楽の各楽器は同じ楽器を持つもの同士で練習することが多い(俗にいうパート練習、略して“パー練”)のだが、サックスパートはアルト(高音楽器)、テナー(中低音楽器)、バリトン(低音楽器)が一緒に練習する事はほとんどない。
何故なら、この3つの楽器は吹奏楽における役割があまりにも違いすぎるからだ。
3つの楽器で演奏すると単純にアンサンブルになってしまう。
他の楽器のパート練習と言えば、同じフレーズをみんなで吹くことによって吹くタイミングや表現方法を合わせたり、ピッチ(音程)を揃えたりする。
話しをグイッと戻すが、オールディーズでテナーサックスが必要となった私は、丁度その頃、長年結婚するだろうなと思っていた彼女と別れた後だったので、貯めていたお金でテナーを購入することにした。
(どう買おうが知ったこっちゃないですなぁ...)
つづく・・・
2018.03.01
マウスピースの旅 vol.10
大学生になって初めて組んだバンド「BIG MOUSE」(ボーカルの女性が大口だったので...)、メンバーを集めたのだがどうしても見つからないパートがあった。
ドラムだ。
このブログでも触れたけど、私は昔から何故かドラムに興味があった。
幼少の頃からエレクトーンをやっていたので、両手両足を別々に動かすことは出来るはず...とある意味根拠のない自信もあり、このバンドでは引き続き本職のドラマーは探しながらそれまでの間...ということでドラムを担当することになった。
そしてこの事がきっかけで、この後3年間、3バンドほどのドラマーとして音楽に携わることになってしまった...
ドラムしかやっていない時期がそれなりに長く、その間はほとんどサックスには触れていなかった。
でも、私の心の中では、
「俺はサキソフォンプレイヤーであり、ドラマーではない...」
という思いだけはハッキリと持っていた。
だから、スティックを持つ時の気分はいつもアウェー。
それでも最後は、これ以上の事を望まれるのならもう習いに行く他ない...というところまではやった。
そんな中、24歳の時に転機がくる。
「オールディーズのバンドでサックスを吹いてみないか?」
初めてだった...他人から望まれてサックスのオファーがあったのは...
皆さんも聴いたことはあるでしょう、オールディーズ。
昔はミスタードーナツに行くと店内にかかっていたもんです。(今でもそうなんかな?)
最初に吹いた曲は「ダイアナ」。鉄板ですな。
ここで一つ問題があった。
当時私の所持していたサックスはアルトサックス。これは高校の頃から吹いていた楽器。
ところが、オールディーズで使用されているのはテナーサックス。
同じサックスでもアルトは高音楽器でテナーは中低音楽器。
大きさもテナーの方がデカイ。
▲(左から)ソプラノ、アルト、テナー
この場合、大は小を兼ねれなくもないが、小は大を兼ねるわけにはいかなかった...
つづく・・・